目次
プロが教えない太陽光発電の本当のデメリットとは?
太陽光発電の本当のデメリットは「天気」ではなく「影」の影響にあります。熊本市で太陽光発電・蓄電池を販売施工するタケモトデンキ代表が、業界の裏側と正しい業者・機器の選び方、影リスク、工事品質の見極め方まで分かりやすく解説します。

【この記事で分かること】
- ・電気代・光熱費が上がる中で、なぜ太陽光発電の相談が増えているのか
- ・訪問販売や県外業者で「失敗してしまう理由」
- ・営業マンと工事会社、それぞれの落とし穴
- ・「誰から買うか」で結果が大きく変わる理由
- ・ソーラーパネルとパワコン選びで絶対に外せないポイント
- ・太陽光発電の“本当の”最大のデメリット=「影」の仕組み
- ・大切な財産(お家)を守るために、工事前に必ず聞いておきたい3つの質問
- ・「電気は買うもの」から「創って使うもの」への考え方の変化
- ・実際に太陽光を導入する時のイメージ(ざっくり手順)
- ・実際のお客様の声・Q&A・著者の想い
はじめに
「お家の出費が増えてきた」
「節約してるし、これ以上、何がやれるのか」
「光熱費値上がりも気付かないフリができなくなってきた」
この様なお悩みが増えているようです。そこで「本当に節約できるのか?」と思いつくのが太陽光発電という事でお問合せがかなり増えています。
初めまして。私は熊本市北区楡木で電気工事を主体として太陽光発電や蓄電池を販売施工しておりますタケモトデンキ株式会社代表の竹本雄一と申します。先ずはこのブログを作成しようと思い立った経緯をお話しさせて下さい。
太陽光発電の事を聞きたいけど電話したら強引な営業に来そうでイヤだと思われている方にお届けしたい。
熊本の方は良い方が多いせいか県外の訪問販売業者の格好のターゲットとなり不当なものを買わされる事態を何とかしたい。
この2点です。しかし、
「近くに会社が有れば聞いてみたいけど電話したら直ぐに営業に来そうでイヤだ。」
と言うお客様の課題を是非とも解消したい想いです。この僅かなイメージだけで太陽光発電の普及を遅らせてしまっては、もしくは正しいか分からないままの情報で県外の訪問販売や安売りネット会社から買ってしまっては、あなたの損でしかないです。
この1冊(この記事)で十分に理解して頂けますので長文かもしれませんが最後まで読み進めて頂けましたら幸いです。
熊本は人柄が良い方が多いせいか県外の訪問販売業者の格好のターゲットとなっている事実。「いや、自分は違う。」そう思っていらっしゃるあなたこそ注意が必要です。言葉巧みな訪問販売営業マンはあの手この手で人柄の良い方ほど説得が簡単だと思っています。
今までも多くのお客様と接して参りました。お悩み相談の様な事も多々あります。その中で、県外の訪問販売業者から法外な値段で提案され「もう少しで買う所でした」という方に遭遇するのです。例えば太陽光発電+蓄電池+オール電化のセットで600万円だった方も。「それは定価ですか?」と正直、耳を疑う金額だったことも意外と多くあります。逆に「なぜそんなに安いんですか?」と言う金額もあります。
結果、お客様が喜んでいらっしゃれば何も言う事は無いのですがあまりにも説明不足な営業マンが多くて悲しくなることが多々あります。高くて良い商品ならまだしも、「高い上に後から困った」だと目も当てられない事態になります。
「電話しても会社がもうない」
「調子が悪いから電話したけど県外だから全然来てくれない」
「電話は通じたけど当時の営業マンがもういないと言われた」
「結局、誰に聞いて良いのか分からない」
など様々なご意見をお聞きします。これは誰が悪いのでしょうか。営業マンでしょうか。それとも選んでしまったお客様でしょうか。基本的には営業マンが悪いと言いたいのですがこの業界、そうも言ってられません。
例えば好きな車を買う時は一生懸命、情報収集して色々比べられます。家を買うならなお更、色々人に聞いたり展示場を回ったり。しかし太陽光発電や蓄電池になると比較する所が少なすぎて、家に営業に来てくれた人が人当たり良かったりしたらそこで決めてしまうこともあります。
つまり、情報が知りたくても聞くところが殆ど無い。と言う状態です。「売ってくれた営業マンはもういない・・・」この様な業者を選んでしまわない為のポイントをたくさん書きました。ぜひ最後まで読み進めて頂ければ幸いです。

第1章 太陽光発電ってどこで買っても一緒でしょ?
◆ 営業マンは愛想よかったのに・・・
あなたも経験ありませんでしょうか・・・。
ちょっと臨時収入があったから古くなったテレビを大型テレビに買換えようと量販店に行き、感じの良い店員さんからしっかり説明を受けて「よし!これにしよう!」と家に帰る。家に届くテレビを楽しみに待つこと数日後、いよいよ当日。「ピンポーン」と待ちに待った大型テレビが届く。
ところが、買ったときの営業マンは丁寧で愛想良かったのにテレビを届けてくれた人は別会社、何ともぶっきらぼう。二人作業で次の現場が有るのか黙々と設置して取り扱い説明も適当に帰って行ってしまった・・・。
如何でしょうか?実はこれ、私の体験談です。でもこれって意外と多くの方も経験しているのではないでしょうか。ネットの安売り広告や量販店で買ったエアコン取付工事でもこの様な話しを多く聞きます。
つまり、誰から買っても商品は一緒ですが家に来る人(工事)次第で結果が全然違ってしまうという事です。
◆ 工事が終わったらサヨウナラ・・・
よく考えると世の中の高額商品と言われる「住宅」「保険」「自動車」これらは良い会社巡り会えればアフターフォローがしっかりとしていますが、そうでないと本当に音沙汰なしです。
かく言う太陽光発電業界も同じで設置した後は殆ど音沙汰なしと言う会社が多いです。これは実際調べたわけではありませんが太陽光発電を設置して数年たったお客様とお話しする機会が多いのですが殆どの確率で「いえ、一度も来られたことありません」と言われます。
太陽光発電は設置してからが本番です。アフターメンテナンス次第で寿命が確実に違います。この事実をしっかりとご理解されて下さい。つまり、同じ太陽光発電だったとしても設置した業者次第で生涯寿命が変わると言う事実です。
◆ あなたの営業マンはもういない・・・
これも過去に訪問販売業者で設置されたお客様からお聞きした声です。本当に「え?またですか?」と言いたくなるぐらい多い話しです。まあ仕方がないと言ってしまえばそれまでなのですが、数年経つと営業に来て下さった社員さんは退職されることもあるでしょう。私の会社でもある話しだと思います。社員は遅かれ早かれ、いつか必ず辞めます。
ただしここからが大事で、あなたが購入しようと思っている会社がネットの会社や県外の訪問販売専門の会社だとしたら相当な回転で営業マンが入れ替わります。その時にどんな約束をしたのか、どんな営業方法だったのか、跡形もなく消える可能性があるので注意が必要です。
「勧められた通りに設備を全部買ったけど元も取れないし、支払いは増えて電気代も全然下がらない。このまま15年も払い続けるのか・・・」と、こっちが泣きたくなるぐらい悲痛な声を聞きました。
もし、本当の意味で地域密着型の会社で買ったのであれば代表の顔が前面に出ているので代表として何かしらの責任を取ってくれるでしょう。
商品は一緒でも誰から買うか?で全く結果が変わります。
◆ 営業マンは基本、プロではない・・・
ちょっとショックな見出しですが本当です。
多くの県外訪問販売業者やネット安売り会社では利益優先の為、早期に育て上げる教育が整っています。内容は主に、売り易い商品を売り易い手法で手っ取り早く売る教育です。早々に売り上げを上げてくる集団にする為です。
「今はこれを集中的に売ってこい」と。
ですので訪問販売やネット会社の営業マンは通一辺倒の提案しかできません。少しでもイレギュラーな質問があると他の提案が出来ないので尻尾を巻いて逃げて行くしかないのです。
違いは、お客様の事を想った提案が出来るのかどうか。お客様の生活スタイルを理解した提案なのかどうか。お客様の将来の生活も一緒に考えてあげれてるかどうか。です。
第1章のまとめ
- ・営業マンも大事だし、工事に来る人も大事
- ・太陽光発電は工事が終わってからが本当のお付合い
- ・営業マンはいつか必ず辞める、しかし社長の顔が見える地域密着店だと安心
- ・営業マンはプロではない可能性がある

第2章 もう嫌だ!お客様の笑顔が見たい。
◆ 父から受け継いだ強い遺志
この章は少し個人的な事を語らせてください。太陽光発電と直接的に関係のない話しなのでこの章は飛ばして次の章に進んで頂いても構いません。が、本心は読んで欲しい章です。
私は上天草市大矢野町の出身です。実家の父は個人で電気工事店を営んでおりました。ご想像の通り最初は跡取りとして天草に帰る予定でした。しかし熊本市内にて23歳で独立を志し、帰るそぶりを見せない私に父が「もう大矢野に帰ってきても仕事はなかけん、帰ってこんちゃ良かぞ」と言ってくれたのです。
正直、ホッとしたのです。頑固者で職人気質の絵にかいたような父でした。家に帰ってもケンカしかしないと思ってたので熊本市で伸び伸びと仕事を始めたのです。それから二十数年が経ち、こんなに早く来るとは想ってもいなかった父との別れ。何も恩返しもしてあげられませんでした。 でも父のカッコいい姿は今でも目に焼き付いています。厳しかった父の教えもしっかり身に付いています。
・正々堂々と誠心誠意を込めて生きる!
・時間を大切にする、厳しく守る!
・男の優しさは黙って行動!
父の生き様から学んだことを地域の皆さまのお役立てるよう生きています。
◆ 独立して初めての苦悩を乗り越えて
私は23歳で独立し電気工事職人として数々の現場を朝晩いとわずこなしていました。お陰で「誰よりも修羅場の現場を経験しています」と胸を張って言えます。
しかしリーマンショックを乗り越える事は簡単ではありませんでした。初めて仕事が減る経験をし、何もできなかったのです。工事は出来るのに営業が何もできない。初めて経験する自分がそこに居ました。
初めての営業は「何か仕事は有りませんか?」この一言ですら勇気を振り絞らないと言えない始末。挙句に「今の時期は他所にやる仕事はなかよ。自分の所すら無かとに(笑)」と鼻で笑われる始末。以前から下請け業に疑問を抱いていた事もあり、これで私の決意は固まりました。
「お客様から直接『ありがとう』と言われる仕事がしたい・・・」
当時は下請け工事と言って大きな会社から貰った仕事をしていたのです。完全に上下関係になります。すると当たり前のことなのですがミスなどした時は呼び出されて注意されます。逆に工事が順調に終わったとしても「この現場はきつかったね、ありがとうね」とは言ってもらえないのです。
そのころは既に数名のスタッフがいたので「褒められる経験をさせてあげたい」と思い始めていたのです。そこで決意したのが「今後、一切の下請け工事を辞める」です。しかし何の根拠も自信もないのに決断してしまい「一体、何を売れば良いのだろうか?」と迷走したのです。
◆ 太陽光発電と言う天職に出会えたこと
迷走を続けること数か月、とあるFAXが事務所に届きました。
「このセミナー教材で職人のあなたが太陽光発電を売れるようになる」みたいなタイトルだったと記憶しております。今なら怪しむようなFAXで来た広告ですが、当時迷走していた私からすると見るからに自分の為に送られてきたような気がして直ぐに飛び付いていました。
これが私と太陽光発電の運命的な出会いになります。それから太陽光発電の伝道師と言われる※狩野講師と出会い、一気に私の太陽光発電に対する想いが加速しました。最初は本当に何を売って良いのか分からず模索している所から、天職に巡り会えたと想えるまで一瞬でした。
誰よりも学び、誰よりも努力し、誰よりも動いて情報をたくさん取りに行きました。当時は県外も海外までも果敢に動いて多くの情報を取りに行き、同じ境遇で頑張っている多くの仲間にも出会いました。今でも情報交換し合える良い仲間です。
私事のお話しにお時間使って高覧頂きありがとうございました。短く書きましたが本当に色々ありました。では次の章です。ここからが本番になります。
※現在は株式会社エネリード代表取締役狩野晶彦氏として企業向けセミナー、一般の方などへのアドバイスもされていらっしゃいます。
エネリード様 企業HP
第3章 プロでも教えてくれない大切な3つの選択
◆ ①業者の選び方
お待たせしました。いよいよ本番に入っていきます。
第1章を読んで下さった方なら言う間でもありませんが、商品はどこで買っても一緒です。しかし工事は誰が来てくれるかで大きく変わります。一般的な工事店であれば自社で職人を抱えていることが殆どです。県外の訪問販売業者や安さを前面に出すネット広告中心の会社だと自社で工事職人を抱えていることはほぼありません。
ここで言いたいのは自社施工できるかどうか?も確かにありますが本質はそこではなく、その施工部隊がしっかりと教育を受けている職人であるかどうかです。
職人として工事に対する揺るがない情熱があればその職人は不愛想だったとしてもお客様へ誠意は伝わるでしょう。そんな職人に出会えたらあなたは幸運です。しかしそんな職人に出会える保証はないので業者の選択はしっかりしたいものです。
そこで大切になるのが次の2つの質問です。
「家の壁に穴を空けますか?」
「壁にネジなどで何か固定しますか?」
この2つになります。この2点に関しては後の章「第5章 大切な財産(お家)を守る為の質問」で詳しく解説します。
◆ ②ソーラーパネルの選び方
次に、一般的に日本で販売されているソーラーパネルの殆どのメーカーは中国製です。日本のメーカーであってもほぼ間違いなく中国製です。最後に残った純国産メーカーは長州産業のみとなりました(2023年現在)。
それを踏まえた上での「保証」に関してです。太陽光発電には保証の種類が次の3つあります。
「システム保証」「出力保証」「製品保証」
この違いをきちんと説明してくれる営業マンは、ほとんど居ません。
簡単にいうと、
- ・システム保証:一式で◯年保証します、というパッケージ保証
- ・出力保証:一定年数後も「出力が◯%以上残っている」ことを保証
- ・製品保証:割れ・故障など製品そのものの不具合を保証
ポイントは、出力が落ちる原因の多くが「製品不具合」なのに、製品保証が先に切れるケースが多いということです。
よくあるパターンは、
- ・出力保証:25年
- ・製品保証:15年
この場合、16年目以降に出力低下が起きても「原因が製品不具合」と判断されれば、出力保証ではなく製品保証の対象なので「もう保証切れてます」と言われる可能性がある、ということです。
製品保証と出力保証、この違いをぜひ押さえておいてください。
パネルの製品保証は15年
ソーラーパネルはどこの(海外製含め)メーカーも殆ど製品保証15年です。既に営業マンからお話しを聞かれた方は「あれ?25年って聞きましたよ」と思われるかも知れませんが、それは大きな間違いです。製品の保証が25年ではなく出力の保証が25年です。
これを語れる営業マンは、ほぼいない・・・⁉
これが重大な問題なのです。「ちょうど今度、提案に来てもらうことになってる」という方はラッキーです。ぜひ営業に来られた方にこう聞いてみて下さい。
「ちなみに、出力保証と製品保証の違いって何ですか?」と。
これを自信満々にスラスラと答えてくれる営業マンは残念ながらほぼ居ません。もしいらっしゃったら相当勉強してる方だと思います。信頼して良い方です。高額でも長期保証をするソーラーパネルです。とても重要な事です。
え⁉出力と製品の保証の違いってそんな大切な違いなの?
では簡単にご説明します。先ずは「出力保証」に関して。
■出力保証■
保証期間内の出力を保証するもの。例えば数年後に、規定の数値を下回る出力に落ちたら保証(無償交換)します。という感じです。

私がよく見る出力保証に関してのカタログ記載は「25年後、設置時の76%(~82%の範囲程度)まで徐々に落ちます。このラインを下回ったら出力保証があるのでパネルは無償交換します。」という感じです。上の図をご参照下さい。
あるメーカーの保証内容を上に添付しましたが、よく見る保証はこんな感じです。(リニア保証とステップ保証の違いに関して。年数が経過するにつれて斜めに落ちて行く保証がリニア保証で階段的に落ちて行く保証がステップ保証と言います。)
■製品保証■
保証期間内の製品自体の保証をするもの。例えば、フレーム(アルミ枠)部分が外れた、表面ガラス部分にヒビが入った、セル単体(発電する半導体部分)に異変(変色や割れ)がある。という感じです。
専門用語(ジャンクションボックス、MC4コネクタ、バックシート、ホットスポット、スネイルトレイル、など)で詳しく説明すると色々ありますが、とにかく製品自体に何かあった時に保証してくれるのが「製品保証」となる事だけご理解ください。
では、「出力保証25年」と「製品保証15年」では何が違うのか?
仰りたいことは分かります。「どっちにしても25年間保証してくれるんだから結局一緒じゃないか」という事ですよね。簡単にご説明します。
出力保証25年の太陽光パネルの殆どは製品保証15年です。つまり出力保証と
しては25年あるが製品自体の保証は15年で切れると言うことです。
ここで重要なポイントは「出力が下がる原因が何なのか?」です。ここでお分かりかと思いますが、そうです。
| 不具合内容 | 製品保証 | 出力保証 |
| ガラス割れ | ○ | ✕ |
| ホットスポット | ○ | ✕ |
| コネクタ不具合 | ○ | ✕ |
| バイパスダイオード不具合 | ○ | ✕ |
| PIDによる出力低下 | ○ | ✕ |
| 絶縁抵抗の低下 | ○ | ✕ |
| 定電圧/低出力 | ○ | ○ |
| マイクロクラック | ○ | ✕ |
| はんだ付け不良 | ○ | ✕ |
出力が落ちる原因の殆どが、製品の不具合によるものなのなのです。一覧にすると上の表になります。
※ 〇:保証対象、✕:保証対象外(とあるメーカーの例)
ご覧の様に製品保証が切れると発電低下の原因となる殆どの原因はカバーされません。という事は16年目に出力が落ちた際に、「発電が悪くなったから保証してください」とメーカーに言っても原因が製品によるものだった場合、「製品の保証15年で切れているので交換は有償になる」という事です。
これは正直、まだ実例が無いので「必ずそうなります」とは言えません。言えませんが「そのリスクは十分にある」と言えます。
◆ ③パワーコンディショナーの選び方
そして、何よりソーラーシステムにおいて心臓部ともいえるパワーコンディショナー(以下、パワコン)。直流を交流に変換し、家で使える電気に変える機械です。
選び方のポイントは4つ。
- ・変換効率は何%?
- ・モニタリングの性能は?
- ・製品保証は何年?
- ・安全性は?
変換効率は数%の差でも、20年スパンでは大きな差になります。また、モニタリングが優秀だと「どの時間帯にどれだけ使っているか」が一目で分かるので、家計管理にも役立ちます。
さらに、海外製の中にはパワコン単体で20~25年保証が付くものや、火災リスクを抑える高度な安全機能を持つものもあります。
【熊本で実際にあった火災事例】
令和2年だったと思いますが熊本県でも、発電しているソーラーパネルのケーブルが経年劣化と風などにより電線保護管とケーブル被覆が剥けて漏電し火災になったケースが消防局の調査で明らかになったそうです。
この場合、海外製の安全性の高いパワコンであれば漏電し、断線した瞬間に検知して発電を止める機能があるのでもしかしたら火事は免れたかも知れません。
この点と、万が一ご自宅が火事になってしまった際に消防士さんが安全に消火活動できるためにこの機能が付加されているのです。消防士さん自身の消火活動による感電事故を防ぐためです。
この様な安全に関することを語れる営業マンはほぼ居ません。何故かと言いますと日本製を扱っている業者が殆どだからです。日本製のパワコンしか知らないと特筆して言う事がないからです。
第3章のまとめ
- ・業者を選択する2つの質問「壁に穴開けますか?」「壁にネジで固定しますか?」
- ・ソーラーパネルの選び方「製品保証と出力保証の違い」を知る
- ・パワコンの選び方
- ・変換効率の数%の差は長期で大きな差となる
- ・モニタリング性能は家計管理に直結する
- ・海外製は保証が長いものもあるが、メーカーの信頼性チェックが必須
- ・安全性はあなたと家族、そして消防士さんを守る重要なポイント
第4章 プロが知っていても絶対に言わない、たった1つのデメリット
◆ 影の影響とは
遂に核心に来ました。太陽光発電の唯一の欠点は「天候」ではなく、、、。

今までも十分に大切な事をお伝えしてきたのですが、この部分は殆ど、いえ、全てと言って良いほど営業の方が言いたくない事実です。
今まで語れることのなかった事実とは。
プロが知っていても絶対に言わない、たった1つのデメリットの結論を先に言います。
太陽光発電の唯一の欠点は「天候」ではなく、最大のデメリットは「影」です。天気はどこの屋根にも同じ条件で晴れたり曇ったり、雨だったりするので直接的なデメリットではないのです。
しかし、「影」は違います。
乾電池の例で説明すると分かりやすいです。リモコンなどに入れる乾電池は「新品と中古を混ぜてはいけない」と聞いたことはありませんか?
ご存知の方もいらっしゃると思いますが電気の特徴上、直列に繋がった乾電池は必ず悪い(古い)方に引っ張られます。ですので、どんなに新品の乾電池を使っても1本だけ中古が混ざっていたら、その「中古の乾電池容量」に全ての新品乾電池が下がります。

ソーラーパネルも同じで、多くのシステムではパネルを直列につないでいます。つまり、
1枚でも影になると、それとつながった全てのパネルの出力が「一番悪いパネル」に合わせて下がるのです。

上の図をご覧ください。実は、この様にソーラーパネル裏側で直列に繋がっています。つまり先ほどの乾電池の説明と同じことが起こるのです。
図のように1枚でも影になると、それと繋がった全てのパネルが発電量の悪い(低い)方に引っ張られます。
家庭の屋根に載るソーラーパネルの枚数は十数枚以上です。たった一枚のソーラーパネルに影が掛かっただけでもそのデメリットは計り知れません。
如何でしょうか?太陽光の営業マンからここまで説明を受けられている方がどれ程いらっしゃるでしょうか。この部分をほとんどの業者(営業マン)が知らないのは事実であり、もし知っていても言わない事が殆どです。
正直言いまして過去に私も知ってはいたもののここまで言えませんでした。当時この課題を解決するシステムがなかったのです。厳密に言うとあったのですが海外製の為、当時はまだ日本住宅向けに販売されてなかったのです。
とは言え、影を考慮した配線設計で最大限リスク回避が出来ます。その為には「どの方向から影が掛かり出すのか?」これをしっかりと把握し、理解した上で設計してくれる設計者の知識と知恵が必要になります。
あなたの家に来た営業マンにこの知識がないと、「あれ?何となく発電が低い気がするな~。でも天気もあまり良くなかったし気のせいかな?」と諦めにも似た感情で過ごす日々を送り、最終的には「何となく良かったよね?」と発電から目を背ける生活を送らなければいけなくなるのです。
是非、ご確認下さい。
- ・家のすぐ近くに電柱がないか
- ・隣家との距離が近すぎないか
- ・近くに高い建物や樹木がないか
- ・屋根の形が複雑ではないか
- ・屋根2面以上にまたがってパネルを載せようとしていないか
- ・1階屋根と2階屋根にまたがって載せようとしていないか
さらに新品のソーラーパネルでも、実は出力にバラツキがあります。例えば300Wのパネルでも285W~315Wくらいまで許容されているのが一般的です。
経年劣化や汚れでも差はどんどん広がります。そのたびに「一番悪いパネル」に全体が引っ張られてしまうのが従来型システムの弱点です。

こうした弱点をカバーする考え方として、1枚1枚のパネルを個別に最適制御するタイプのパワコン(例:SolarEdgeなど)もあります。
第4章のまとめ
- ・太陽光発電の最大のデメリットは天候ではなく「影」
- ・直列接続では、1枚の影・不良・汚れが全体の足を引っ張る
- ・屋根の形状・周囲の建物・樹木・電柱の位置を事前に確認することが重要
- ・パネル個別制御の仕組みを持つシステムであれば、影リスクを大きく軽減できる
第5章 大切な財産(お家)を守る3つの質問
◆ お家も太陽光発電も財産です
次に大切な章。戸建てのお家があなたの財産であることは間違いありません。誰しも一戸建てを購入する際、一大決心をされたと思います。その動機の多くは「自分のため」ではなく「家族のために」ではないでしょうか。
実は太陽光発電も「家族のため」の設備です。太陽光がふりそそぐ限り無限に電気を創ってくれます。安心して電気を使える、わが家専用の発電所。万が一、停電しても、光があれば発電してくれます。
そんな設備は家電製品では聞いたことが有りません。本当に大切な財産です。この財産を守るために、工事前に必ず押さえておきたい質問が3つあります。
❶ 工事でミスはつきものですか?
先ず一つ目の質問です。
「工事でミスはつきものですか?」
「プロでもミスはします」。これは現実です。大事なのは、ミスをした後に正直に報告し、正しく対処する社風と教育があるかどうかです。
例えば、屋根瓦を割ってしまったのに黙って太陽光パネルで隠してしまえば、数年後に雨漏りや構造腐食の原因になります。しかし、パネルを外さない限り、誰にも気づかれません。
完璧なプロは居るはずがありません。プロだってミスはあります。ただしその際、正直か、そうでないか。これは会社の教育と社風が大切になってきます。誰だってミスは隠したいと思います。職人だってそうです。私も職人ですから良く分かります。
その時に職人が「お客に見られなければバレやしない」と思うのか、もしくは「バレたら社長からとんでもなく叱られる」。もしそんな社風や教育だったらミスした職人は確実に隠します。

この写真は太陽光パネル設置工事をした時に弊社の職人が屋根瓦を割ってしまった写真です。この写真で見たら確実に割れたのが分かります。しかしもし「職人が何も言わず隠して、このまま太陽光パネルを設置してしまったら・・・?」確実に下からは見えません。屋根に登ってチェックしたとしても確実に見えなくなります。
と言うことはパネルを外さない限りバレないと言うことです。
太陽光パネルは一度設置したら外すことは、ほぼありません。何かない限り、一生外さないお家が殆どです。そうなった時、何が起こるかお分かりですか?そうです。「雨漏り」です。
しかし屋根の構造もうまく出来ており今のお家は、瓦の下にルーフィングと言う防水シートが張られています。これが張ってあるお陰でしばらくは雨漏りしないのです。
数年かけて気付くことのない瓦の裏の防水シートを雨水が侵食してその部分から湿気が広がっていきます。その湿気は陽が当たらないのでなかなか乾きません。最悪の場合、屋根瓦の下地(野地板)が腐ってしまいます。
また別件で、弊社が施工する際の話ですが太陽光パネルの設置前に屋根に上がると、既に数枚の瓦(この時はスレート瓦。一般的にコロニアルと言う屋根材)が割れておりました。もちろん直ぐに写真を撮りましてお客様にご報告いたしました。
驚きなのがこちらの建物は新築だったのです。引渡し直前でした。新築工事の時に屋根に上がるのは恐らく屋根屋さん以外いません。大工さんでも屋根下地を貼った後は余程でない限り登りません。と言うことは、ほぼ間違いなく屋根屋さん自らが施工して割ったのではないでしょうか?
教育・社風がしっかりしてない会社はこの様な事が起きます。その様な会社が長年続いているでしょうか。気付いた時に問合わせても既になくなっている会社かも知れません。責任が全くない下請け業者さんに丸投げ(任せっきり)のネット通販会社や県外の訪問販売営業専門の会社だと、職人を教育するのはとても困難です。
どんなプロでもミスはつきものです。ミスをちゃんと報告してくれる職人なのか?しっかりと吟味したいものです。
ミスそのものではなく、ミスを隠す社風が一番危険です。
❷ 壁に穴を開ける時の注意点は何ですか?
次の質問は、
「壁に穴をあける時の注意点は何ですか?」
お家の太陽光発電や蓄電池工事など大掛かりな電気工事をする上で電線を通すので必ずと言って良いほど外壁(外の壁)の貫通をします。貫通とは電線などを通すために壁に穴を開けることを言います。次の写真をご覧ください。
写真では少し分かり難いですが、外壁側から室内に向かって、電線を通す穴を掘っています。
若干、角度が傾いているのがお分かり頂けますでしょうか。掘っている職人の方(つまり屋外側)が「下がって」いる様に見えませんか?
これは実際にワザと角度を付けて掘っています。何故かと言いますと「雨水の侵入を考え勾配(角度)を微妙に外側へ傾けている」からです。この角度を微妙に屋外側に付けていないと、室内側に雨水が侵入する恐れがあるのです。
水は高い方から低い方へ流れます。つまり勾配が室内側に傾いていると屋外に出ている配管や配線を雨水が伝い室内側に少しずつ年月をかけて浸み込んでくるのです。水平でもダメなのです。水平でも室内側に雨水が侵入する恐れがあります。
何とも質(たち)が悪いことに室内に雨シミが現れたら直ぐに気付くのですが、その殆どは壁の中に少しずつ漏れます。そして大切な断熱材をビショビショに濡らすのです。ビショビショになった断熱材は断熱材にあらず。断熱性能が落ちる所か木材まで濡れることになるので乾くことのない木材は腐ったり、シロアリ被害の原因にもなり兼ねません。
これは壁の中での出来事なので一生見ることできない可能性が高いです。カビが生えた壁の中を何度か見たことあります。一面、真っ黒いカビでゾッとしました。カビが室内のボード(壁材)にまで繁殖し壁紙が黒くなったころで判明した施工不良。
想像して下さい・・・。もし、住まわれている壁の中、一面がカビに侵されてしまったら・・・。その部屋の空気を毎日吸っているとしたら・・・。
怖いですね。実はそれぐらい気を付けないといけない作業なのですが職人でも気にしない人が結構いらっしゃいます。私も職人なので沢山の方と一緒に仕事をしてきたので良くわかります。確実にいらっしゃいます。同じ職人でも性格はそれぞれ違うものです。
会社の教育次第であなたの大切な財産が財産ではなくなる事態もあるという事です。
❸ 外壁面に何か固定する時の注意点は何ですか?
そして最後3つ目の質問は、
「外壁に何か固定する時の注意点は何ですか?」
太陽光発電の工事をする際、必ず外壁に配管やボックス、パワコンなど固定します。その時の注意点になります。これを出来ている職人はほぼ居ないと言っても過言ではないかも知れません。
言葉に注意してもらいたいのですが「出来る職人」ではなく「出来ている職人」と言っています。つまり技や技術の問題ではなく、やろうと思ったらどんな職人でも出来るポイントです。
それでは下の写真赤丸部分をご覧ください。

これは配管を固定する前、外壁面に※シリコーンコーキング材を塗布してある写真です。
※コーキング:数時間でゴム状に固まる建築で使う防水材の事。
配管やボックスを固定する際、周りにコーキングをする職人は居ますが裏面にコーキングする職人は殆ど居ません。何故かと言いますと、見えないし、これをやったからと言って実際の壁裏は見た事ないし、効果も良く分からないからです。そもそも普通に配管を固定するより倍の手間と費用がかかります。
では、なぜこれをした方が良いのかと言いますと、先ほどの②の質問の雨水勾配と同じ考えで外壁にビス固定した穴からそのビスを伝って壁内中間層に雨水が侵入する恐れがあるからです。さすがにビスを固定する際、角度に気を付けても、そう簡単に勾配は付けれません。ですので侵入前に固定するボックスや配管の裏面に防水処理を施し、雨水の侵入を見える事のない裏面で防ぐのです。
考えすぎかもしれません。馬鹿にする職人も居るかも知れません。しかし、ここまで考えている職人は日本中にどれぐらい居るでしょうか。また考えてはいるけど出来ている職人はどれほど居るでしょうか。私はお客様の財産をお守りする為に信念を通します。
他に、もし万が一、ボックスの中に雨水が入ってきたとしてもボックスの中の雨水が抜け出る様に小さな「水抜き穴(赤丸部分)」と言う処理をしていると安心です。これが無いとボックスの中に雨水が溜まった時、行き場が無くなった雨水は、貫通穴を通り壁の中へと侵入してしまいます。

職人の腕前とかではなく健全な職人であれば誰でも想像できる知識と、そこに掛ける時間と情熱さえあれば確実にできる処理です。
もう一度言います。技や技術の差ではないのです。そこに掛ける職人としての情熱。それが、あなたの財産(お家)の寿命を左右するという事実です。
第5章のまとめ
- ・ミスそのものではなく、ミスを隠す社風が最も危険
- ・壁の貫通は角度次第で、数年後の雨漏り・カビ・腐食につながる
- ・外壁固定はビス穴からの雨水侵入を防ぐ工夫が必要
- ・技術力だけでなく「見えないところへの配慮」が、お家の寿命を左右する

第6章 新時代「電気は買う、ではなく創って使う時代へ」
◆ 発電コストという考え方
いよいよ終盤です。この章では2つの考え方についてお伝えいたします。それは、発電コストと言う考え方と電気は創って使うと言うシンプルな考え方です。
突然ですが質問を一つさせて下さい。
Q.電気代の単価が違う会社が3社あります。あなたはこの3社のどこかと必ず契約をし、電気を買い、自宅で使わなければなりません。あなたならどの会社と契約しますか?(どの会社から買っても同じ電気です)
-A社:電気代単価 35円/kWh
-B社:電気代単価 30円/kWh
-C社:電気代単価 15円/kWh
これは決して、ひっかけ問題やトンチクイズなどではなりません。素直に考えると、誰でもC社を選ばれるはずです。何故なら単価が一番安いからです。
昼間のみ※の電気使用量が200kWhだったと計算すると、
※太陽光発電は昼間発電するので昼だけで計算しています。
-A社:200kWh✕35円/kWh=7,000円
-B社:200kWh✕30円/kWh=6,000円
-C社:200kWh✕15円/kWh=3,000円
となります。この結果を見て頂き答え合わせをすると、
-A社:大手電力会社
-B社:新電力会社
-C社:屋根に設置した太陽光発電
となるのです。ここで少し混乱されると思いますので、もう一度分かり易く整理させて頂きます。電気はどこで買っても同じですが電気を何処から買うかで単価が全然違うという事です。その中でも「自宅の屋根に設置した太陽光発電所から買う電気が一番安い」という事です。
つまり、一つ目のポイント「発電コスト」とは。
屋根に設置した太陽光発電は1kWhの電気を創るのに15円しかかからないという事実です。この単価の事を「発電コスト」と言います。しかしこのコスト単価は各ご家庭、屋根形状、方角、勾配、システム寿命で大きく変わるので一概に「15円/kWh」とは言えません。10円/kWhにもなりますし18円/kWhになる事もあります。それでも何処の電力会社から電気を購入するよりはるかに安い単価になるという事は確かです。
更にこの電源は外の影響を一切受けません。「外の影響」とは電気代の値上がりに関係する、再エネ賦課金高騰※⒈の影響も一切受けません。燃料調整費高騰※⒉も、託送料負担※⒊の影響も全く受けない電源なのです。
※⒈:再生可能エネルギーを普及させるために電気を使用する全ての契約者へ一律にかかる賦課金のこと。主に売電費用の原資となる。
※⒉:3~6か月期間中の燃料費の上下を調整するための電力会社へ支払う費用(飛行機で言う燃料サーチャージと同じ)。
※⒊:遠くの発電所で発電した電気を運ぶための送配電事業者へ支払う費用。また、そこに掛かる経費など。
もし既に太陽光発電のお見積りとシミュレーションをお持ちであれば簡単な計算ができますので計算式をお伝えしておきます。それは次の計算方法で導くことが出来ます。
“発電コスト=①システム総額÷(②システム年間総発電量×③システム寿命年数)”
・①システム総額:太陽光発電設置にかかる総額
・②システム年間総発電量:シミュレーションに記載してある1年目の総発電量
・③システム寿命年数:システム保証の年数
如何でしょうか。本来は発電量の経年劣化やメンテ費、修繕費、撤去費など入れなければならないのですが簡単な計算でも違いをお分かり頂けると思います。
今までは売電収入あっての太陽光発電だったような時代から電気は自分で創って使う時代に移りつつあるのではないでしょうか。電気代の高騰から逃げられない時代になってしまった事実あってのことです。
「いや、もう少ししたら電気代もガソリン代も下がるでしょう?」と言う方には関係のない話しかも知れません。
未来の話しなので私も確証は持てませんが恐らくガソリン代90円/ℓの時代は戻ってこないと考えています。ただ、私が言いたいのは脅しなどではなく外の影響を全く受けない安心できる電源を持たれては如何でしょうか?と言うことです。
◆ 電気は創って使う時代へ
次に「電気は創って使う時代」と言うポイントです。
例えばですが、スーパーで買ってきた野菜は毎回、お金が掛かります。それは生産者の利益、運送会社の利益、販売するスーパーの利益などが上乗せされた価格設定です。一方、自宅の家庭菜園で取れる野菜は一旦、畑を耕すと苗や肥料の金額だけで安く野菜が採れ続けます。
また、近年頻発している災害があると流通が止まるのでスーパーに行っても食料が手に入らない事態が起こります。熊本の方は震災で経験されているはずです。一方、家庭菜園があれば少なからず食べるだけの野菜を採ることが出来ます。
ここまで読まれてピンと来られると思います。太陽光発電もこれに似た所があるので例として書きました。しかし決定的に違う点が1点だけあります。それは、家庭菜園は安くて安心ですが育てる手間ひまがかかります。一方、太陽光発電は全く手間ひま掛からずに安価で安心な電源を手に入れることが出来ると言う点です。
第6章のまとめ
- ・買える電気の中で一番安いのは「自宅の屋根で創った電気」
- ・太陽光発電は、電気代高騰・再エネ賦課金・燃料調整費などの外的要因から独立した電源
- ・一度設置すれば、長期に渡って安定した電気を自給できる
実際の作業イメージ(手順)
ここまで読んで「良さそうなのは分かったけど、実際にお願いするとどう進むの?」と感じられた方のために、現実的な流れをざっくり書いておきます。
- STEP1:お問い合わせ
「わが家でもメリットあるのか知りたい」「まずは話だけ聞きたい」など、軽い気持ちで構いません。
電話・メール・公式LINEなど、お好きな窓口からお問い合わせ頂きます。 - STEP2:簡単ヒアリング
お住まいの地域・お家の築年数・ご家族構成・だいたいの電気代などをお聞きします。
※この時点では、まだ訪問も契約も必要ありません。 - STEP3:屋根チェック(図面・航空写真など)
航空写真や図面から、屋根の形・方角・大きさ・影の出方を確認します。
必要であれば、日程を合わせて現地調査に伺い、実際の屋根・分電盤・メーター周りなどを拝見します。 - STEP4:シミュレーション・設計
載せられる枚数やパネルの種類、パワコンの方式(従来型か、1枚1枚最適制御か)を検討し、
・年間どれくらい発電するのか
・電気代がどれくらい下がりそうか
・発電コストはいくらになるか
といったシミュレーションを作成します。 - STEP5:お見積り・ご提案
シミュレーション結果をもとに、複数パターンをご提案します。
「ここは予算を抑えたい」「蓄電池は後から追加したい」など、ご希望をすり合わせて最終プランを決めていきます。
※ここで初めて「やる/やらない」を決めて頂ければOKです。 - STEP6:ご契約・各種申請
内容にご納得頂けたらご契約となります。
同時に、電力会社への申請・経産省の認定申請・補助金(あれば)の申請など、必要な手続きを進めます。
申請手続きは基本的に業者側で行います。 - STEP7:工事日程の調整
申請が通ったら、工事日程をご相談します。
一般的な戸建てであれば、太陽光のみで1~2日程度、蓄電池ありでも2~3日程度が目安です。 - STEP8:工事(屋根・電気・仕上げ)
屋根に架台・パネルを設置し、配線・パワコン取付・分電盤への接続などを行います。
このとき前述の「3つの質問(ミス対応・穴あけ・固定方法)」へのこだわりが、生きてきます。 - STEP9:試運転・操作説明・お引き渡し
発電状況やモニターの見方、停電時の使い方などをご説明します。
ここで初めて「自分の屋根で電気が創られている」実感を持って頂けるはずです。 - STEP10:アフターフォロー・定期点検
設置して終わりではなく、定期点検やモニタリングを通して長く安心して使って頂けるようにフォローしていきます。
不具合や「ちょっと気になること」があった時に、すぐ相談できる「顔の見える業者」が近くにいることが、何よりの安心です。
大まかにはこの様な流れです。「いきなり契約」ではなく、①話だけ聞く → ②シミュレーションを見る → ③やるかどうか決めるという3ステップだけ覚えて頂ければ大丈夫です。
付録 お客様の声とよくある質問
◆ なぜもっと早くつけなかったのだろう
お客様の声で最も多いのがこちらです。設置前は皆さん悩まれます。電気は目に見えないから効果も何も設置してみないと分からないからでしょうか。
ただ、設置後のお客様は必ずと言って良いほど「思った以上に発電してビックリしてます」「曇りの日でも発電しててビックリです」と仰います。
◆ もっと載せておけば良かった
「思った以上に電気代が下がってビックリしてます。屋根が余ってる部分にもっと載せておけば良かった」という声もあります。
載せるだけ載せれば良い、という話ではありませんが、「将来の生活スタイルの変化も見据えた設計」が大切です。
◆ ソーラーシステム神ですね
こちらは実際にお客様(東区新生・N様)から頂いたメールをそのまま添付したものです。太陽光発電とオール電化を同時に設置されたお客様の声です。

売電の通知が来ました。なんと9/16〜10/11の26日間で22,439円でした。すごいですね。2020.8月からの推移をご覧ください。
2020.8 電気31,060円、ガス10,020円、合計41,080円
↓
2021.8 電気18,512円(22,568円安くなった)2020.9 電気35,980円、ガス8,991円、合計44,971円
↓
2021.9 電気16,349円(28,622円安くなった)2020.10 電気22,123円、ガス10,486円、合計32,609円
↓
2021.10 電気16,871円、売電22,439円(15,738円安くなって売電22,493円プラス)感動です。ソーラーシステム神ですね。ちなみに、今月の電気代は、
2020.11 電気19,246円、ガス12,002円、合計31,248円だったのが、
2021.11 電気14,598円となり、差し引き16,650円安くなりました。また、買電が29日間1,165キロワットで22,135円でした。
今年は厳寒らしいので、以前のままだと更に恐ろしい事になっていたかと思うと、本当にいいタイミングでかえられて良かったです。
◆ よくある質問にお答えします
Q1.「売電が下がっているのでは?」
はい。売電価格が下がっていることは事実です。しかしながら10年間は売電できることが保証されております。また10年後も売電自体は続きますのでご安心ください。売電単価は下がっていますが、システム価格も下がっています。
Q2.「直ぐに壊れて追加の費用がかかるのでは?」
一般的には15年保証が多いのですが、当社が扱うシステムはパワコン25年保証、ソーラーパネル25年製品保証となっております。保証期間以降に故障するリスクはありますが、その頃には元が取れているケースがほとんどです。
Q3.「アフターメンテナンス費用とか追加でかかるのでは?」
必要な点検はありますが、当社で設置して下さった方は無料で承っております。単に電圧を測るだけでは何も分かりませんので、専用機器でしっかりサポートいたします。
Q4.「工事で雨漏りしませんか?」
各メーカーの施工認定を取得し、さらに独自のこだわりを持って施工しています。当社施工分では雨漏りは一切ございません。前述の「穴あけ・固定方法」のこだわりがここに効いてきます。
Q5.「重さが原因となり地震で潰れやすくなりませんか?」
重量は約300~400kg程度で、男性大人6~7人、雪で言えば積雪5cm程度とされています。構造計算上も問題ない範囲で設計されています。
Q6.「リース(無料設置)はおススメですか?」
あまりお勧めしておりません。自費で設置された方が経済メリットは確実に大きいからです。またリースや無料設置では、安価な製品が選ばれたり、契約形態によっては気づかないまま電気代が上がってしまうケースもあります。また最終的に支払う金額が大きくなります。どうしても初期投資を抑えたい方に向けたモデルになります。
おわりに
長文を最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。心から感謝申し上げます。数か月に渡り試行錯誤しながら一生懸命書かせて頂きました。本記事を元に、より良い太陽光発電生活を送って頂けると心から願っております。
熊本の方は人柄が良いので県外の訪問販売会社からターゲットとされているのです。多くのお客様と接してきた中で、
「発電が全然していないのに業者が居ないから諦めるしかない」
「壊れたけど誰に聞いて良いかも分からない」
といった声を聞くたびに、「なぜ救ってあげられなかったのか」「私の情報発信不足ではないか」と自問自答してきました。この気持ちが、この記事を書く原動力となりました。
安心安全もそうですが、経済的メリットも大きいのが太陽光発電です。浮いたお金で、ご自身やご家族へのご褒美、プレゼント、食事、旅行などに使って頂ければと思います。そしてそんな人を想う輪が広がれば、もっともっと楽しい熊本になって行くと確信しています。
追伸:あなただけの太陽光発電メリットレポート作成について
最後まで読んで頂いた方のみの特典です。
「わが家に設置したらメリットあるのか?」
「何キロ載るのか?」
「いくらぐらいかかるのか?」
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地域に根付いた企業として誓います。無理な営業は決して致しません。また、急にご自宅にご訪問することも絶対に有りません。安心してお問い合わせ下さい。
著者プロフィール
■タケモトデンキ株式会社 代表取締役 竹本雄一
■一般社団法人 熊本みらいエネルギー協会代表理事

1977.10.11生まれ ・出身:上天草市大矢野町、・最終学歴:工大高卒(現文徳高校)、・在住地:熊本市北区龍田陳内、・家族構成:妻、3人の子どもに恵まれるが言う事を聞かない長男子育てに苦戦中・・・苦笑
高校卒業後、電気工事会社に就職。5年間修業の後23歳で独立の道へ。10年間右肩上がりに事業を伸ばすがリーマンショックで初の挫折を味わう。「脱・下請け業」を心に誓い一念発起し太陽光発電の業界に足を踏み入れる。しかし業界はそんなに甘くはなく苦い経験を散々し、今に至る。苦い経験を沢山したからこそ分かる業界の裏側。今回、満を持して業界の裏側を初公開。しっかりとした情報をお届けしたい。信念をもって再エネ普及に努める毎日。
【メディア等出演履歴】
- 2021/3/15 2021年4月から中学校で使用される教科書(P.177)にタケモトデンキが掲載
- 2021/8/13 熊本日日新聞「再エネ普及で新ビジネス」記事にて掲載
- 2021/11/1 KKTテレビタにてSDGsの取り組みとして取材
- 2021/11/19 地球温暖化対策シンポジウム「熊本から起こす脱炭素ドミノ」に登壇
- 2021/11/29 同シンポジウムの様子が共同通信記事にて掲載
- 2022/4/1 「熊本県地球温暖化防止活動推進員」を受嘱
- 2022/6/28 一般社団法人熊本みらいエネルギー協会として、中小企業向け「電気代削減セミナー」を実施
- 2022/7/15 RECソーラー公式サイトにて、タケモトデンキが認定施工店として紹介
- 2022/9/15 パワーコンディショナーメーカー「SolarEdge」日本法人のHP動画に出演
- 2022/10/31 「再エネ100宣言 RE Action」熊本県アンバサダー就任に合わせ、県内参加団体として掲載
- 2022/12/9 「小規模・自家消費型再エネ普及推進協議会」にて事例と課題を講話
- 2022/12/14 熊本県主催「第2回再エネ100宣言RE Action推進セミナー個別相談会」アドバイザーとして就任
その他、現在もホームページにて活動継続掲載中!
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