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住宅用太陽光発電。この質問を知らないと重大な欠陥になり兼ねない「確実に聞いておきたい3つの質問」の仕方

❸建物の寿命に直接関係する重大な欠陥になり兼ねない「確実に聞いておきたい3つの質問」の仕方

※豆知識:何枚載せるのが適正なの?無駄のないパネル枚数に関してはコチラです。

 

以下の事項は知らないと本当に建物の寿命が短くなり兼ねない項目になります。

ここからはとても大切な記事ですので心して読まれ、しっかり理解され、ここだけは全て質問されて下さい。では、

 

∟❸-1.万が一のミスの場合は?

 

完璧な職人さんは居るはずがありません。誰だってミスはあります。その際、正直かそうでないか。これは会社の教育・習慣が大切になってきます。

誰だってミスは隠したいと思います。その時に会社の職人レベルの教育・習慣が「バレたら社長から叱られる」「お客に見えなければバレやしない」そんな風習だったらミスした人は確実に隠します。

では、下の写真をご覧ください。

 

これは太陽光発電を施工した時に職人が屋根瓦を割ってしまった写真です。

この写真で見たら確実に割れたのが分かります。しかし「職人が何も言わず隠して、このまま太陽光パネルを設置してしまったら?」確実に下からは見えません。

と言うことは「パネルを外さない限りバレない」と言うことです。

太陽光パネルは外す可能性がとても低いです。一生外さないお家が殆どです。この時に何が起こるかお分かりですね?そうです。「雨漏り」です。

しかし屋根の構造もうまく出来ており、ほとんどの場合、瓦の下に「ルーフィング」と言う防水シートが張られています。

これが張ってあるお陰でしばらくは雨漏りがしないのです。数年かけて気付かない間に瓦裏の防水シートを侵食してその部分から広がっていきます。

最悪の場合、屋根の下地(野地板)が腐ってしまいます。

実際にあった話ですが太陽光パネルの設置前に屋根に上がった時に既に数枚の瓦が割れておりました。もちろん直ぐに写真を撮りましてお客様にご報告いたしました。

しかし驚きなのがコチラの建物は新築だったのです。引渡し直前でした。

新築工事の時に屋根に上がるのは恐らく屋根屋さん以外いません。大工さんでも屋根を貼った後は登りません。

と言うことは、ほぼ間違いなく屋根屋さん自らが施工して割ったのではないでしょうか?

教育・習慣がしっかりしてない会社はこの様な事態が起きます。その様な会社が長年、続いているでしょうか?気付いた時に問合わせても既になくなっている会社かも知れません。

これは自社施工の会社ではないとかなり難しいです。工事の知識が全くない下請けに任せきってしまってる営業専門業体制の会社だと、下請けの職人を教育するのはとても難しいです。

しっかり吟味して決めたいものです。

 

吟味する質問の時、「ミスをしたら報告してくれますか?」と聞いても「もちろんです」と答えられるのが関の山なので判断する質問にはなりません。

少しハードルは高いですが、こう聞いてみて下さい。

Q、「御社の工事は全て自社施工ですか?」

これに対し、

A、「はい、そうです。」

と答えてくれたら安心です。しかし気をつけて下さい。下請業者に丸投げする会社でもその様な答え方をしますので。

太陽光発電は高い買い物です。この会社に決めようかな?と思われたタイミングで良いので勇気を持って聞きましょう。

Q、「では職人さんを今度、紹介して下さる事は可能でしょうか?」

これに対し、

A、「もちろんです!」

と答えてくれたらほぼ決定で良いのではないでしょうか。後は連れてこられた時に、

❶職人に名刺をもらうこと。

❷職人の作業着に会社名が入っているか?

❸その二人の関係はうまく行っているか?

をしっかりチェックされて下さい。

❶は無かったら論外です。

❷は見た目なので分かり易いですね。作業着に会社名が入っていなかったら確実に下請業者です。ただし上下チグハグの作業着だと上着だけ着せれられてる可能性はあります。

❸は観察力が必要になりますが営業の方と職人との意思の疎通がぎくしゃくしていたら教育面での不安があります。

ここで違和感があったり、嫌な感じがあったら当日の契約は避けて下さい。

「今日はこれから忙しいので後日、ご連絡いたします。」と言えば帰ってくれるはずです。そして電話で断ってください。

断るのも勇気がいりますが「親の反対が・・・」とか「息子が反対して・・・」などと言ってもらえると業者として「断り文句だな」と思いながらもすんなり引き下がってくれます(笑)

この様に、大切な質問になるとハードルが上がりますが是非、実行されて下さい。大切なお家を守る為です。

 

 


この流れで次に行きます。工事自体は素人でも気を付ければ失敗しにくい話しですが、ここからは玄人職人でも腕前と知識次第で大きな差が出る項目になります。しかも、お家に与えるダメージは大きくなってきますので長文ですがしっかりとお読みください。

 

∟❸-2.壁を貫通する時の注意点は?

お家の太陽光発電など大掛かりな電気工事をする上で電線を通したりする際に必ずと言って良いほど外壁の貫通をします。貫通とは電線などを通すために壁に穴を空けることを言います。

先ず、写真をご覧ください。

 

この写真では分かり難いですが、左の写真は外壁側から室内に向かって、電線を通す穴を掘っています。

右の写真は室内側から外壁側に向かって配管を通す穴を掘っています。

若干、角度が下がっているのがお分かり頂けますでしょうか。左の写真は掘っている人側に下がっていて、右の写真は逆に掘っている人の方が上がっている様に見えませんか?

これは実際にワザとその様に掘っています。

何故かと言いますと「雨水の侵入を考え勾配(角度)を微妙に付けている」からです。

どういうことかと言いますとこの角度を微妙に屋外側に付けていないと室内側に雨水が侵入する恐れがあるからです。

水は高い方から低い方へ流れます。つまり勾配が室内側に向いていると屋外に出ている配線を雨水が伝い室内側に少しずつ浸み込んでくるのです。

水平でもダメなのです。水平でも室内側に雨水が侵入する恐れが出てきます。

しかも質(たち)が悪いことに室内にシミが現れたら直ぐに分かるのですが、その殆どは壁の中に漏れ出ます。そして大切な断熱材をビショビショにするのです。

ビショビショになった断熱材は断熱材にあらず。しかも木材まで濡れることになるので腐ったりシロアリ被害の原因にもなり兼ねません。

これ、ほぼ一生見ることできない可能性が高いです。

ただ、壁を剥ぐってビが生えた壁の中は何度か見たことあります。一面、カビでした。さすがにそこまでなれば室内側にもカビの症状があらわれておりました。

想像して下さい。もし、住まわれている壁の中一面がカビだったら。その部屋の空気を毎日吸っている。

怖いですね・・・。

それぐらい実は気を付けないといけない作業なのですが職人でも無知な人が確実にいらっしゃいます。

私も職人なので沢山の方と一緒に仕事をしてきたので良くわかります。

確実にいらっしゃいます。貫通勾配(角度)など気にしない職人が。

 

ですので、こう聞いてみて下さい。

Q、「外壁に穴を空けますか?」

これに対し、

A、「はい、何カ所か空けることになります。」

と答えるので、更にこう聞いてみて下さい。

Q、「その穴から雨が入ってきたりしませんか?」

これに対し、

A、「弊社の職人は、雨水勾配を考えた貫通をし、防水処理を確実にしますので大丈夫です。」

と、答えてくれたら安心ですね。注意点として「穴を掘った所は防水するので大丈夫です」と言う答えがあります。

これでも浸水はある程度防ぐことが出来ますが、水はどんな小さな隙間でも、そこを潜り抜けて侵入する特性があるので、その防水が切れてしまっては隙間から徐々に侵入してくる恐れがあります。

ですのでポイントはあくまでもここ。

角度さへキチンと付けてあれば雨水は自然と勾配の下の方に流れ出るの。

安心感が全然違います。

 

 


それではいよいよ最後になりました。

 

∟❸-3.外壁面に固定する時の注意点は?

太陽光発電の工事をする際、必ず外壁に配管やブレーカボックスなど固定します。

その時の注意点になります。これを出来ている職人はほぼ居ないと言っても過言ではないかも知れません。

言葉に注意してもらいたいのですが「出来る職人」ではなく「出来ている職人」と言っています。つまりやろうと思ったらどんな職人でも出来るポイントなのです。

それでは写真をご覧ください。

 

 

一番右の写真から。これは配管を固定する前にシリコーンコーキングを打って(塗布して)ある写真です。

一般的に配管を固定する時にこの作業をする職人は殆ど居ません。私自身、百人以上の色々な職人さんと一緒に仕事をしてきましたが今まで2人しか見たことがないです。

何故かと言いますと、見えもしないし、これをやったからと言ってどんな効果があるかもわからない。そもそも普通に配管を固定するより2倍ぐらい時間と費用がかかります。

なぜこれをした方が良いのかと言いますと、先ほどの項と同じ考えでビスを外壁に固定した穴から、そのビスを伝って壁内に雨水が侵入する恐れがあるからです。

考えすぎかもしれません。しかし、ここまで考えている職人は日本中にどれぐらい居るでしょうか。

また考えてはいるけど実行できている職人はどれほど居るでしょうか。

次に同じ写真の中央付近、突き出た白い配管の周りにコーキングがたっぷり打ってあるのが分かります。

その上にボックスを固定します(左上の写真)。するとボックスの裏側にコーキングが広がることにより、防水性が一層高まるのです。

左下の写真が少し分かり易いですがビスの穴からコーキングがはみ出してきているのが分かりますでしょうか。

これぐらいしっかりコーキングを打ってあると先ずビス穴や貫通穴から雨水が侵入することはないと思われます。

他にも、もし万が一、ボックスの中に雨水が入ってきたとしても下の写真の様に、

ボックスの中の雨水が抜け出る様に小さな「水抜き穴」と言う処理をしていると安心です。

これが無いと雨水が溜まり、行き場が無くなったあげく、壁の中に漏水してしまう羽目になります。

 

この様に職人の腕前とかではなく誰でも出来る知識とそこに掛ける時間さえあれば確実に防ぐことができる処理です。

もう一度言います。腕前ではないのです。そこに掛ける時間と拘り。それが、

あなたのご自宅の寿命を左右する。

かも知れないという事実です。

 

ですので、こう聞いてみて下さい。

Q、「外壁に何かビスで固定したりしますか?」

これに対し、

A、「はい、しっかりとしたビスで固定し、且つ裏面は全てコーキングで防水処理しております。」

が最高な答えです。

もう一度言いますが「裏面は全てコーキング」これがキーワードです。

 

以上になります。如何でしたでしょうか。過去最高と言って良いほど長文でした。

しかしそれほど施工に関して大切な事なのですが殆どの職人が意識していない事が多いのです。その被害から一件でも多くのお客様を守れたらと思い書きました。

 

長文最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

 


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